レンガの家は、見た目がおしゃれで長持ちすることから、近年マイホームの選択肢として人気を集めています。
しかし、価格が一般的な住宅と比べて高そうに感じられる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
レンガの家は、耐久年数が長くメンテナンス費用も抑えられるため、長い目で見ると割安と言えます。
今回の記事では、レンガの家の価格について詳しく解説していきます。
また、メンテナンスにかかる費用や、その他のメリットなどについてもご紹介します。
レンガの家に興味のある方は、ぜひ参考にしてください。
レンガの家とは、外壁などの建築材にレンガを使用している家のことです。
日本で「家」というと、昔ながらの木造建築や、現代的な鉄筋コンクリート造のものが思い浮かぶかもしれません。しかし、レンガは数千年以上前から使用されていて、世界的には非常にポピュラーな建築材です。
レンガの家は、見た目に重厚感があり、見る人にエレガントな印象を与えます。そのため、近年ではご自宅をレンガの家で作る方が増えています。
レンガのもっとも特徴的なポイントは、その耐久性の高さです。世界中で、レンガ積みの歴史的建造物が多く現存していることからも、その耐久性の高さがわかります。
そしてレンガは、耐火性・耐熱性・耐震性も高い建築材料です。
レンガの外壁は、900℃近い熱でも90%をカットするため、周辺で発生する万一の火事の際でも安心できます。
また、現代のレンガの家は、レンガ同士を鉄筋で繋ぎ、躯体を木造にした二重構造にすることが可能で、せらら工房が施工するレンガの家は、この工法により非常に高い耐震性を確保しています。
そのため、レンガの家の価格・費用は、数十年、百年といった単位で見るとお得であると言えます。
レンガの弱点としては、耐久性が高いがゆえに、建築後はリフォームやリノベーションが難しい点が挙げられます。
レンガの外壁は、モルタルによって隙間が埋められ、鉄筋によって1つひとつがしっかり固定されるため、重機でもなかなか崩せません。
しかし、それは裏を返せば、間取りを変更さえしなければ、何十年何百年と長持ちするということでもあります。
そのため、レンガの家を建てる際は、ライフスタイルが変わっても問題ないよう、普遍的で使いやすい間取りにすることが大切です。
ランニングコストも抑えられるため、リフォーム・リノベーションを行わなければ、長期的には価格・費用を抑えられるでしょう。
レンガの家の価格相場は、おおよそ坪単価70万円がボリュームゾーンとなります。
この価格相場が高いのか安いのか、他の建材の家の坪単価と比較して確認してみましょう。
参考:国土交通省「建築着工統計調査(2022年)」のデータをもとに各坪単価を算出
これらの価格を見ると、レンガの家の価格相場は、木造住宅よりは高いものの、鉄骨や鉄筋コンクリート造などと比べれば、決して高くないことがわかります。
レンガの家は、建築時の価格こそ安くはないですが、ランニングコストが安く済む点は嬉しいポイントです。
一般的な住宅の場合、外壁は10~30年の周期で、塗り替えや張り替えなどのメンテナンスが必要になります。その際、費用が数百万円かかることも少なくありません。
その一方、レンガの外壁は風雨などで傷むことがないので、経年に伴うメンテナンスがほとんど不要で、リフォーム費用を大きく節約できます。
このことから、レンガの家は建築時の価格こそ安くないものの、長い目で見れば、ランニングコストが安くてリーズナブルな選択肢だといえるでしょう。
レンガで家を作ることには、多くのメリットがあります。
ここでは、特に代表的な4つのメリットについて、詳細を確認していきましょう。
レンガの家の1つ目のメリットは、100年以上住める寿命の長さです。
日本の住宅の外壁に多い木材は、長年使うと木が歪んだり伸び縮みしたりして、家が歪んでしまいやすいです。また、コンクリートを使っている場合は、経年でどうしてもヒビ割れが生じてしまうので、50年以上住み続けるのは難しいとされています。
その点、レンガの家は経年で外壁が劣化しないので、100年経っても問題なく住み続けられます。
ご自分が住むのはもちろん、未来の子供世代や孫世代も長く使い続けられるため、住宅に投資する価格・費用を、世代を超えて抑えることができるでしょう。
レンガの家の2つ目のメリットは、そのデザインのおしゃれさです。
レンガの外壁は、その重厚感から、見る人におしゃれな印象を与えます。また、現代の日本では木材やコンクリートの外壁が主流なので、外壁がレンガであるだけで、周囲の家との差別化が図れます。
一括りにレンガといっても、赤レンガや茶レンガ、白レンガなど色々な種類があります。好みのカラーのレンガを使って建築すれば、価格に見合ったこだわりのマイホームを演出できるでしょう。
レンガは蓄熱性の高い素材なので、外気の影響を室内に与えにくく、1年中快適に過ごせます。これが、レンガの家の3つ目のメリットです。
レンガには、目に見えないほどの細かい穴がたくさん空いていて、そこに暑気や冷気を吸い込んでくれます。
そのため、暑い夏には涼しく寒い冬には暖かく、春夏秋冬を問わずに過ごしやすい室内温度を保ってくれるのです。
こうしたレンガの家の特徴は、ランニングコストを抑えることにも繋がります。
レンガの家は、耐震性が高い点も大きなメリットです。
レンガの家というと、地震で外壁が崩れてしまうイメージを持っている人も多いでしょう。しかし、これは古い時代のレンガ積みの建物の話です。
現代建てられているレンガの家は、レンガ同士を鉄骨で繋いでいるため、外壁が崩れる可能性は非常に低くなっています。
なお、「せらら工房」が手掛けるレンガの家は、基礎部分をコンクリートで固める「ベタ基礎工法」、躯体部分は伝統的な「木造軸組工法」で作っています。
そのため、震度6の地震でもヒビ1つ入らない、耐震等級3という高い耐震性を実現できています。
地震によって、場合によっては建て替えの必要性が生じることがあります。
長い目で住宅のコストを考慮すると、地震大国の日本においては、耐震性は必ず意識しなければならないポイントです。
レンガの家は価格もそれなりに高く、失敗のできない買い物です。そのため、建ててから後悔しないためには、いくつか注意点を押さえておくことが重要になります。
ここでは、特に気をつけたい注意点を4つ厳選しました。これからレンガの家を建てようか検討している方は、ぜひ参考にしてください。
価格が安いからと、中古のレンガの家を買う際は、耐震性や断熱性が確保されているか必ず確認しましょう。
現代建てられるレンガの家は、レンガ同士を鉄筋で繋いだり、躯体と外壁の間に断熱材を通したりすることで、高い耐震性・断熱性が実現されています。
しかし、中古のレンガの家だと、それらが十分でないことが多々あります。
価格が安いからとそのような家を買ってしまうと、地震で外壁が崩れたり、室内が異様に暑かったり寒かったりして、後悔する原因になります。
そのため、中古でレンガの家を購入する際は、事前に不動産業者に質問をし、耐震性や断熱性の詳細をチェックするのを忘れないようにしましょう。
中古のレンガの家は、夏の夜間に室内が暑くなりやすい点にも注意が必要です。
先述の通り、レンガには高い蓄熱性があり、内部空間に暑気を吸収してくれます。しかし、一度吸収した暑気は8~10時間程度で放出されるので、ちょうど夜間に日中の暑気が戻ってきてしまうのです。
現代新築で建てられるレンガの家の場合、壁に断熱材、天井に遮熱シートを仕込むことで、蓄熱した暑気が室内に入ることを防いでくれます。
しかし、中古住宅の場合は、そのような工夫がされていないことがあるので、必ず事前に不動産業者に確認するようにしましょう。
レンガの家は、工期が長くなりやすい点にも注意が必要です。
住み心地のよいレンガの家を建てるには、基礎をしっかりコンクリートで固め、木造で躯体を作った上に、職人が1つひとつ丁寧にレンガを積み上げていきます。
そのため、他の建材を使う家と比べて、レンガの家は工期が長くなりやすくなります。
しかし、数週間長く待つだけで、100年住める一生物の家が手に入ると考えれば、決して苦には感じないでしょう。
満足の行く家を建てるためにも、工期にはなるべく余裕をもって臨むようにしましょう。
レンガの家を建てる際は、対応していないハウスメーカーがあることにも注意しておきましょう。
レンガを正確に積み上げていくためには、熟練の職人技が必要とされます。それゆえ、大手ハウスメーカーの場合は、そのような技術を持つ職人がいないために、レンガの家の建築を受け付けていないところも存在します。
そのため、レンガの家を建てる際は、専門の職人が在籍している工務店に依頼するのがおすすめです。
たとえば「せらら工房」の場合、自社の社員大工と煉瓦積み職人、そして専属業者が責任をもって工事に当たり、高品質なレンガの家を実現させています。
最後に、「せらら工房」が手掛けた、おしゃれなレンガの家の施工実例を2つご紹介します。
これからレンガの家を建てる予定の方は、ぜひ参考にしてください。
こちらの実例は、赤とブラウンのレンガを組み合わせた、堂々としたフォルムのレンガの家です。
門柱もレンガで作っているため、全体の雰囲気に統一感が生まれています。
室内は、外観とは対照的に白を基調とした仕上がりです。
テーブルや椅子、階段などをブラウンにすることで、空間全体が引き締まり、おしゃれで居心地のよい空間になっています。
こちらの実例は、上品さと柔らかさのある白レンガの家です。
玄関前のアプローチも含め、全体を白に統一することで、明るくおしゃれな雰囲気に仕上がっています。
リビングは吹き抜けになっていて、太陽光がたっぷり降り注ぎます。
また、壁面などにも白レンガの意匠を採用することで、外観との統一感が生まれています。
今回は、レンガの家の気になる価格相場を中心に、費用やメリットなどを詳しく確認してきました。
レンガの家の価格相場は、坪単価70万円程度がボリュームゾーンです。これは木造住宅と比べれば高い価格ですが、鉄筋コンクリート造などと比較すれば、決して高くはありません。
レンガの家は、一度建てれば孫の代まで住み続けられる耐久性の高い住宅です。
木造やコンクリート造の住宅と比較して、2倍以上の耐久性があり、さらにメンテナンス費用も大幅に抑えられます。
今回ご紹介したことを参考に、納得のいく価格で、理想のマイホームを実現させてください。
「せらら工房」では、横浜市を中心に、100年経っても安心して住める本物のレンガ積みの家を数多く手がけています。
施工実例を実際にご覧いただけるモデルハウスもご用意しておりますので、レンガの家にご興味のある方は、お気軽にお問い合わせください。
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