自宅の建て替えを検討しているが、愛着がありできれば取り壊したくない。費用を抑えたい。リフォームを検討しているが、できれば新築のようにデザインを一新したい。そんな方におすすめの選択肢が「高級リノベーション」です。
しかし、高級リノベーションの定義やメリットなど、具体的なイメージを掴めていない方が多いのではないでしょうか。そこで本記事では「高級リノベーション」について徹底解説。そもそも高級リノベーションとは何なのか、その定義やメリットをはじめ、イメージを掴めるよう事例もご紹介します。
高級リノベーションとは、一般的なリノベーションよりも高級な建材や設備を用いたリノベーションを指します。たとえば、床や壁に木質のフローリングではなく大理石を使う、最新機能を搭載したシステムキッチンや浴室にする、などです。建築に用いる「素材」と、より良い暮らしを実現するための「設備」をグレードアップさせます。
また、一つひとつの部屋の間取りが広いのも高級リノベーションの特徴です。一般的なマンションでは仕切りによって部屋が細かく分かれています。一方の高級リノベーションでは、スケルトンリフォームによって仕切りを取り払い、リビングや部屋の間取りを広くするのが特徴です。
高級リノベーションのメリットとして次の3つがあげられます。
高級リノベーションでは、大理石や無垢の木材を用いるなど、一般的なリノベーションとは異なる建材を使います。高級建材を使うことで、部屋全体に高級感が出ることはもちろん、断熱性が高い、手触りが良いなどのメリットも享受できます。高級建材ならではの、ワンランク上の暮らしを実現できるでしょう。
ひと口に「高級リノベーション」といっても種類はさまざま。どのような建材や設備を用いるかで家全体の雰囲気も異なりますが、「無駄な物がなく、シンプルである」ことは共通といえます。
「高級」は「上質」と同義であり、高級ホテルで過ごすと上質な気分を味わえます。それは高級建材を用いているから、だけでなく、余計な物を置いていないためです。高級リノベーションではシンプルな空間を作ることで、住む人を上質な気分にさせてくれます。
高級リノベーションでは、家を新築するのではなく、既に住んでいる住宅の「リノベーション」をおこないます。そのため、空間や設備の過不足を感じにくいです。
ゼロから注文住宅を購入したり、ハイグレードなマンションを購入したりするのも、「高級」といえます。しかしながら、「高級だけど、実際に住んでみたら住み心地、使い心地が悪かった」といったケースも少なくありません。
家全体は広いけど部屋に行くまでに廊下に出なければならない、設備や機能が多すぎて使えないなど、ゼロからの注文・購入だと少なからず過不足が出てきます。その点、高級リノベーションは、既に住んでいる家を「より住みやすく、使いやすく」するためのアップデートなので、満足感を得られやすいでしょう。
当然ながら、高級リノベーションは一般的なリノベーションよりも高額になります。「〇〇万円以上から高級」といった具体的な定義はなく、使用する建材や導入する設備によって費用は大きく変動します。
たとえば、キッチン床をすべて大理石にした場合1,000万円程度、キッチンやバスなど水回りに最新設備を導入し、配管を含めてすべてリノベーションすると1,500万円程度かかります。部分的なリノベーションで1,000万円程度、フルリノベーションすると5,000万円以上かかることも珍しくありません。
「高級リノベーション」に対してイメージが湧かない方もいらっしゃるかと思います。ここでは、実際に高級リノベーションがおこなわれた一軒家やマンションの事例をご紹介します。
当社 せらら工房による高級リノベーション事例です。一般的な外壁から、重厚なレンガ造りの家にリノベーション。現在は当社のモデルハウスとして公開しています。
レンガ積みのリノベーションは、新築の約半額で可能です。耐震診断はもちろん、断熱改修や水回り工事、仮住まいのサポートまで対応しています。
当社 せらら工房の高級リノベーション事例です。ピンクだった外壁を取り払い、すべてベージュのレンガに変更。まるで新築物件のような仕上がりになっています。
レンガの外壁には粘土や泥、砂など自然素材を使うため紫外線や雨風に強く、経年劣化も起きにくいのが特徴です。また一般的な外壁ではメンテナンスとして塗装が必要ですが、レンガ外壁は一切不要。メンテナンスコストを抑えることができます。他にもレンガ壁には、遮音性が高い、断熱性・蓄熱性が高いなどのメリットがあります。
画像引用：高級リフォームの押さえておきたい基礎知識 | 三井のリフォーム
依頼者は熟年のご夫婦で、「モダン」「シンプル」「おしゃれ」の3要素を満たしながら、最後の棲家としてふさわしい空間にしたいと希望したといいます。築年30年と年季のあるマンションですが、天井高を活かし、高級感ある空間にリノベーション。
ダイナミックなリビングをはじめベランダ側にダイニングキッチンを移動、リビングと廊下のあいだにファブリックガラスのパーテーションを用いるなど、全体的に開放感・一体感のある間取りに変更しています。玄関はあえて落ち着いたトーンで作り、リビングに入ると明るい空間に転換されるよう演出されています。
画像引用：高級リフォームの押さえておきたい基礎知識 | 三井のリフォーム
築年数33年のマンションを高級リノベーションした事例です。依頼者の「デザイン性」「個性の強い家具」「子育てのしやすさ」という希望に沿って、マンション空間全体をリノベーション。
もともと細かく区切られていた間取りから、キッチンを中心に子どもと遊べるラウンジやファミリーダイニングを設置。開放感がありながらも、それぞれのシーンに合わせて部屋がゾーン分けされています。キッチン部分のみブラウンで、天井や床、壁、ソファをホワイトにするなど、統一感のあるデザインとなっています。
画像引用：高級リフォームの押さえておきたい基礎知識 | 三井のリフォーム
購入した新築物件を、自分好みに高級リノベーションした事例です。150平方メートルの空間を、イタリアの高級家具を中心にカスタマイズされています。
仕切りは取り払わず空間はそのままで、モダンながらもクラシカルな雰囲気を意識。玄関には大理石を、リビングへの廊下壁面やテレビボードなどには黒壇パネルを使用しています。
画像引用：リフォーム・リノベーションデザイン事例 | 株式会社クラフト
分譲賃貸マンションの高級リノベーション事例です。依頼者は同マンションを購入し、デザインリフォームをすることに。当時はキッチンが独立しており、リビング・ダイニングにも窮屈さを感じていたそうです。リビング横の小上がりにも不便さを感じていたことから、小上がりを取り込み、キッチンをオープンにしています。
LDK全体を拡大しながら、質感の異なる高級木材を使ってシンプルかつ洗練された空間にリノベーションしました。玄関からリビングに入ってすぐの場所には物を置かず、あえて余白を持たせ、LDKの奥までゆるやかにつながっていくイメージで設計。他にも随所に栗の木の挽板、壁に珪藻土、自然光が入るようなデスクカウンターなど工夫がされています。
画像引用：リフォーム・リノベーションデザイン事例 | 株式会社クラフト
築12年のマンションを高級リノベーションした事例です。依頼者の「無機質な空間にしたい」というニーズに応え、空間のすべてをホワイトに統一。ただ単にホワイトで揃えるのでなく、光と影で陰影ができるような設計になっています。
リビング正面には大きな白い箱が置かれており、箱をくり抜くかのようにテレビと暖炉を設置。天井内にはエアコンが格納されています。キッチンはあえて奥行きをなくし、壁付けにてカウンターのような見た目にすることで存在感が出ています。
廊下と隣接する部屋には、全開放できる引き戸を採用しているため、廊下の奥まで見通せます。洗濯機も扉で目隠しできるなど「生活感のない無機質な空間」を演出しています。
高級リノベーションとは、上質な建材を用いたり、シンプルで広々とした空間によって、ワンランク上の暮らしを実現するためのリノベーションをいいます。住み慣れた住宅を高級リノベーションすれば、空間や設備に過不足を感じにくいのも大きなメリットです。
リビングや家具を中心とした改装、子育てのしやすさにこだわった改装、無機質な空間づくりなど、高級リノベーションの事例もさまざま。ご自身の上質な暮らしを実現するためにも、ぜひ本記事でお伝えした高級リノベーション事例を参考になさってください。
レンガのリノベーションをお考えの方は、レンガ住宅に特化した「せらら工房」もご検討ください。一般的なハウスメーカーと変わらない建築費で、寿命が3倍の家づくりを実現。高い断熱性や気密性、耐久性によってメンテナンス費や光熱費などトータルコストを抑えられます。リフォームやリノベーションにも広く対応しています。
