湘南エリアの中部に位置する茅ヶ崎市。横浜まで焼30分、東京まで約1時間と通勤や通学にも便利な場所として、ファミリー層に人気のある地域です。
そんな茅ヶ崎市内で家を建てようと検討しているものの、土地の相場がわからず悩んでいる方もいらっしゃるかと思います。そこで本記事では、茅ヶ崎の土地価格の相場をご紹介。区ごとの土地の平均価格をはじめ住宅価格、家を建てる流れまで詳しく解説します。
茅ヶ崎市の土地価格は、エリアによって大きく変動します。木浦税務不動産鑑定事務所が公表する「地価ランキングマップ(令和6年地価公示&令和5年地価調査)」によると、1平方メートルあたりの最高金額は330,000円(赤松町)、最低価格は64,500円(芹沢字中)でした。
傾向としては、赤松町周辺と茅ヶ崎海岸沿いは土地価格が高い傾向にあり、内陸西側は安い傾向にあります。上記のランキングマップにある全エリアの平均土地価格は201,745円でした。
参考:地価ランキングマップ(令和6年地価公示&令和5年地価調査)
茅ヶ崎の住宅価格相場は、全体平均では4,230万円という結果に。住宅の広さや設備、内装へのこだわりなどによって金額は大きく変動しますが、新築で注文住宅を建てる場合、4,000万円以上は見ておくとよいでしょう。
茅ヶ崎市内で120平方メートルの土地に約4,000万円の住宅を建設する場合、合計で6,400万円の計算になります。もちろんエリアや住宅の仕様によって差はありますが、土地と住宅を足して6,000万円以上は見ておくのがよいでしょう。
参考:アットホーム
家を建てたいと思っても、まず何を始めるべきか、どのようなステップを踏むべきかイメージを掴めていない方もいらっしゃるかと思います。ここでは、家を建てる流れを8つのステップに分けて解説します。
理想の家を建てるためには、住宅に関する情報収集が必要不可欠です。そもそも自分にとって理想の家とは何なのか、理想を実現するために必要な空間とはどういったものなのか。イメージを掴むためにも、住宅展示場を見学したり、住宅カタログを読んだりして、丁寧に情報収集しましょう。
同時に予算設定も大切です。いくらまで自己資金を用意できるか、どのくらいの期間でローンを返済するか、など具体的に決めます。
情報収集によって建てたい家のイメージを掴めたら、建築会社を探しましょう。理想の家が完成するかどうかは、建築会社選びにかかっているともいえます。建築会社を選ぶ際は、次のポイントを意識してみてください。
ひと口に「建築会社」といっても、地域に根付いた工務店から大手のハウスメーカーまでさまざまで、どちらにもメリット・デメリットがあります。建設会社の特色や実績、担当者との相性も重要です。あらゆる点を加味したうえで、最終的に理想に応えてくれる建築会社を選びましょう。
土地がない場合は、不動産会社や不動産サイトを使って土地も探しましょう。土地探しのタイミングで「住宅ローンの事前審査」を受けるのが一般的です。
事前審査は金融機関によっておこなわれ、年収や勤続年数、完済時年齢など本人の与信がチェックされます。事前審査に通過した場合のみ本審査に進みます。
住宅の間取りやデザイン、設備など具体的なプランニングをおこないます。注文住宅を建てる際は、建築会社との打ち合わせを繰り返しながら、予算額と理想の家を両立できるようなプランをつくっていきます。
プランニングを進めていくうえで、予算では実現が難しい場面も出てくるでしょう。そういった場合は、家づくりにおける「優先順位」が重要です。「浴室の広さも重要だが、それ以上にキッチンの広さと便利さが重要」「理想の間取りを実現するためにデザインの優先度は下げる」など、自身にとっての「ここだけは譲れないポイント」を考え、家族とも話し合ってみてください。
プランが確定したら、工事請負契約を結びます。この契約は、建築会社の「家を建てる」サービスに対して、購入者が「報酬を支払う」ことを約束する契約です。契約書のほか見積書や設計図書など複数の書類を交わすことになるので、あらかじめ確認し、準備しておくと安心でしょう。契約締結後、建築会社が申請を出し、申請に通過したら再度購入者が内容を確認し、着工に進みます。
住宅ローンの事前審査に通過したら、本審査に入ります。本審査は工事請負契約を結んだ後におこなわれるのが一般的です。事前審査の内容を再度チェックするとともに、収入の安定性や借入額、返済能力、健康状態などがさらに細かくチェックされます。
工事請負契約ならびに住宅ローンの本審査に通過したら、いよいよ建築会社による工事がスタートします。プランに沿って工事を進め、完成後は現場監督による「完了検査」や「竣工検査」を経て、購入者に引き渡されます。なお、引渡し時に内覧会が行われ、そこで不備がないか確認したり、間取りや設備、機能面などの説明を受けたりします。
最後に、家づくりに関する基礎知識をQ&A形式でご紹介します。
建築会社は、大きく「工務店」と「ハウスメーカー」に分類できます。一般的に工務店とは、特定の地域に根付いた建築会社を指します。
新築の注文住宅をはじめリフォームや増改築なども対応していることが多いです。購入者に寄り添った親切で丁寧なサービス、柔軟性が高いことなどがメリットとしてあげられます。
一方のハウスメーカーとは、自前の生産設備をもっている全国規模の建築会社を指します。ブランド力が強いことに加えて、工期が短かったり、住宅ローンの審査に通過しやすかったりと、工務店にはないメリットがあります。
土地は「幅員4m以上の道路に2m以上接している」ことが原則です。電気や水道などインフラが引かれているか、農地なら住宅地に転用できるかなどの確認も必須となります。他にも銀行や病院、学校などにアクセスしやすいか、地盤がしっかりしているかなどもチェックしましょう。
注文住宅を建てる際に意識したいポイントとして、「構造の素材」があります。素材は大きく「木造」「鉄骨」「鉄筋コンクリート」の3つ。それぞれのメリットとデメリットは次のとおりです。
構造 | メリット | デメリット |
---|---|---|
木造 | 間取りの柔軟性・自由度が高い
季節による温度変化に強い |
耐震性や防火性などを懸念すべき場合がある
シロアリ対策が必要な場合がある |
鉄骨造 | 耐震性や耐火性が高い
安定した素材品質 |
コストが高くなりやすい
工期が長くなりやすい |
鉄筋コンクリート造 | 間取りの柔軟性・自由度が高い
遮音性に優れている |
コストが高くなりやすい
湿湿気がたまりやすい |
日本の住宅では「木造」が一般的ですが、耐震性や耐火性、工期、予算などあらゆる面を考慮し、「鉄筋造」や「鉄筋コンクリート造」を選ぶこともあります。
住宅ローンの種類は主に3つです。
住宅ローンの種類 | 内容 |
---|---|
民間融資 | 銀行や信用金庫、生命保険会社など民間の金融機関が提供している住宅ローン。金利のタイプや利率の選択肢が多い |
フラット35(協調融資) | 金利が全期間固定型で、頭金のかからないフルローンを組める |
財形住宅融資(公的融資) | 給与やボーナスなどから自動天引きする「財形貯蓄」を行っており、一定の条件を満たした人が利用できる融資。上限は4,000万円 |
入居日の「1年前」から動き始めるのがおすすめです。建築工法はさまざまですが、工法による工期の違いは1〜2ヶ月程度です。
家づくりでもっとも時間がかかるのは「プランニング」の部分。理想の家をつくるためには、どのような間取り、デザイン、設備にするか担当者と打ち合わせを重ねる必要があります。
一般的に打ち合わせ期間は3ヶ月程度で、こだわりのある場合はさらに時間がかかるでしょう。そのため、余裕をもってスケジュールを進めるためには、入居日の1年前から動きはじめるのがおすすめです。
本記事では、茅ヶ崎市内の土地価格や住宅価格について次のポイントを中心にお伝えしました。
茅ヶ崎の土地価格は最高額と最低額の幅が広く、平均では20万円/平方メートル程度となっています。住宅価格は4,000万円以上を見ておく必要がありますが、エリアや間取り・デザインによって大きく変動するので、建設会社との綿密なコミュニケーションが重要です。ぜひ本記事の内容を、ご自身の土地探しや住宅建築にお役立てください。
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