朝のひとときは特別です。出社してまず行うのが、会社の神棚の掃除とお参り。
榊の葉を整え、水を替え、二礼二拍手一礼
一日の気持ちをピリッと引き締めてくれます。
以前訪れた伊勢神宮の御手洗場を思い出します。
普通の神社では手水舎(ちょうずや)で柄杓を使い、手や口を清めますが、
伊勢の神宮の内宮では、代わりに五十鈴川の清流で手を洗うのです。
川のほとりに広がる玉石の石畳は、実は徳川綱吉の母・桂昌院の寄進によるもの。
歴史の重みを感じつつ、流れる水に手を浸すと、まるで心まで洗われるような感覚になります。
建築の仕事でも「基礎」が何より大事ですが、
神社では、“清め”がまさに人の基礎。
見えないけれど、心を整えることは、仕事にも全てに通じる気がします。
どうせやるなら、“気持ちのいい清め”を。
それが今日も、いい出会いにつながります——。