先に述べました「あらゆる事象は心の反映」という精神は、わが社の家づくりの根幹であり、それはそのまま**「品質」に対する、創業者が持つ徹底した哲学へと繋がっています。創業者は口癖のように「品質こそわが命」**と語り、この信念こそが、せらら工房の今日を築き上げました。
私たちが提供する「百年健康住宅」は、単に高性能な建物を指す言葉ではありません。それは、せらら工房(近代ホームグループ)の哲学であり、思想であり、魂であります。
わが社の企業理念(ミッション)は、「私たちは百年健康住宅を通じ、健康で快適な暮らしをお客様に提供し、地域社会に貢献することをわが社の使命とする」と定めています。この使命を果たすために不可欠なのが、誰よりも、どこよりも、素晴らしい品質の商品をお客様に提供することです。
この品質への飽くなき追求こそが、会社の一番の商品であり、企業文化であると強調します。20数年前に「百年健康住宅」という名称を特許庁に登録したのも、その理念を絶対に揺るがないものとするためです。現場の職人技術者までその大切さを徹底的に浸透させ、技術者には徹底的な品質管理を求めてきました。
「食べ物は味、住宅は品質が命」
私たちは、安売り商売のためにネタの質を下げる(魂を売る)ような真似は決してしません。品質は、妥協して良いものではなく、私たちの存在意義そのものだからです。
私たちが考える品質とは、外観やデザインだけを追求する「見栄えばかりの家」とは対極にあります。私たちが重視するのは、**家族の健康を守り、快適で幸せな暮らしを支える「中身」**です。
住宅の最も本質的な役割は、家族の命を守り、健康を守り、安心・安全を確保する**「器」**であるべきです。デザインや見栄えばかりを追求することは、時に住宅本来の性能を損なう恐れがあり、本質を見失っていると指摘します。
私たちが目指すのは、新幹線やジェット機のように、性能を徹底的に追求した結果として自然に生まれる**「機能美」**に満ちたデザインです。
特に**「高気密・高断熱」や「長寿命」**といった、目に見えない部分こそが本当に大切であると強く主張します。これらが、価格やデザインの魅力に惑わされてしまうお客様を救い、真の価値を提供する鍵だと信じているからです。
品質は、設計図面上の計算値(机上の空論)だけで実現するものではありません。現場での徹底的な品質管理と、長年の技術の積み重ねが不可欠です。
せらら工房(近代ホームグループ)は、高気密高断熱住宅の技術がまだ確立されていない時代から30数年間、その道一筋に歩み、試行錯誤と失敗を経験しながら技術を積み重ねてきました。
そして何よりも、品質への責任を果たすためには、企業が永続し続ける努力も使命の一つです。60年続くアフターメンテナンスの意思を持ち、建てた住宅を最後まで面倒見る**「覚悟」**こそが、品質を保証する体制の一部だと考えています。
高品質は初期費用を高めるものではなく、長期的な視点での最大のコストメリットに繋がるものです。
私たちの「品質こそわが命」という哲学は、単に良い家を造るという話ではなく、お客様の命と健康と未来の財産を守り抜くという、企業としての強い責任感の表明なのです。