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芸術的な解体屋さん

皆様こんにちは桜田です。

「マイホームを建てるなら、解体工事の費用はできるだけ安い方がいい」 「だって、ただ壊すだけなのだから……」

これから注文住宅を建てられる際、そう思われる方は少なくないかもしれません。

しかし、お家が完成したあとも、そこでの暮らしや「ご近所付き合い」はずっと続いていきます。そう考えると、家づくりの第一歩である「解体業者の選定」は、実はものすごく大切なプロセスなのです。

現在、担当の解体現場が数件あります。 一言に「壊す」と言っても、隣接する建物への配慮、しっかりとした養生や台風対策、そして何より近隣の皆様への細やかなお声がけなど、本当に配慮すべき難しいポイントがたくさんあります。今の時代、法規を守るなんていうのは「当たり前」のことでしかありません。

そんな中、とある解体業者さんが現場で、近隣の方から「芸術的な解体ですね」とお褒めの言葉をいただいたお話を聞きました。

これまでご家族が住んでこられた、たくさんの愛着が詰まったお住まいを、丁寧に、敬意を持って壊していく。 近隣の方々へ常に配慮を配り、一日の終わりには道路周りをピカピカに掃除して帰る。

「ただ壊すだけ」と考えれば、費用をかけたくないと思うのは当然です。しかし、そこに確かな「想い」を込めて仕事をする職人さんの姿には、本当に心を打たれます。

建築というのは、完成してしまえば見えなくなる部分がたくさんあります。作業の途中で手を抜こうと思えば、いくらでも隠せてしまう世界でもあります。 だからこそ、「どこに、どんな想いを込めて取り組むか」がすべてだと思うのです。

「芸術的な解体」と称賛された業者さんのように、誰が見ているからではなく、自分の仕事に誇りと喜び、そして責任感を持ってやり遂げる姿勢。これは私たち自身も、常に襟を正して見習わなければならない姿です。

誇り高き各分野のプロフェッショナルたちが集まり、一つのチームになる。 それによって良い現場の空気感が生まれ、素晴らしい住まいが完成し、ご近所様との温かい関係が紡がれていく――。

私たちは、施主様のこれからの人生の、本当に大切な一端に携わらせていただいている。 その重みと喜びを常に自覚しながら、今日も誇りを持って現場に向き合いたいと思います。