地震が多い日本で家づくりをする際、耐震性の高さは非常に気になるポイントです。
特にレンガの家の場合、「レンガが崩れたりしないのだろうか?」「耐震性は問題ないのだろうか?」と不安に感じている人も多いのではないでしょうか。
そこで今回の記事では、レンガの家が地震に強いのかについて、詳しく解説していきます。また、耐震性以外のメリット・デメリット、おしゃれなレンガの施工実例についてもご紹介します。
レンガの家と地震との関係性について気になる方は、ぜひ参考にしてください。
レンガの家とは、文字通り建材にレンガを使って建てられている家のことです。
レンガは数千年以上前から使われる歴史ある建材で、世界中の建物で多く使われています。頑丈さはもちろん、西洋風の重厚な外観などからも非常に人気があり、近年はレンガで家を建てる人が増えています。
レンガの家が地震に弱いといわれることがありますが、これは半分本当で半分は誤りです。
確かに、レンガ自体は地震に強い素材ではないため、実際のところ、古いレンガの家は地震によって倒壊する可能性が高いです。
しかし、現代の技術で建てられるレンガの家はさまざまな工夫を施して建てられているため、鉄筋コンクリート造などと比較しても遜色ない耐震性を備えています。
現代のレンガの家が地震に強い理由については、次の見出しで詳しく確認していきましょう。
現代のレンガの家の耐震性・強度が高い理由は、主に以下の3つです。
それぞれの詳細について、以下で確認していきましょう。
現代建てられるレンガの家は、1つひとつのレンガの中に鉄筋を通すことで、高い耐震性・強度を実現しています。
レンガをただ積み上げるだけの工法(組積造)だと、どうしても強い揺れで一部が崩れる可能性が生まれます。
しかし、鉄筋を通しておけば全体が1枚の壁のようになるので、一部だけが剥落する可能性が大きく減少します。そのため、日本のような地震の多い国でも、安心してレンガの家を建てられるようになりました。
積んだレンガをモルタルなどで固定することも、レンガの家の耐震性を高める工夫の1つです。
レンガは1つひとつ微妙に形が違っているため、ただ積み上げるだけだと、どうしても隙間が生じてしまいます。
しかし、モルタルを流し込むことでそのような隙間を埋めれば、ズレたり倒壊したりするリスクを減少させ、高い強度を保てるのです。
また、モルタルでレンガ間の隙間が埋まることで、気密性が高まるメリットも得られます。
構造部分を木造で作る二重構造にすることで、現代建てられるレンガの家は、さらに高い耐震性を獲得できています。
特に、昔から日本の住宅に用いられている木造軸組工法は、柱と梁で家全体を支える構造のため、地震に強いといわれています。
せらら工房では、家の基礎を木造軸組工法でつくり、その外側に縦横隅々まで鉄筋で固定させたレンガを積み上げています。その結果、耐震等級3という高い耐震性で、万一の地震でも安心のレンガの家を実現しています。
世界初レンガ積み3次元耐震実験の結果、ヒビ1つ入りませんでした。
以上見てきたように、現代建てられるレンガの家は諸々の工夫が施されているため、地震に強い特徴があります。
しかし、レンガの家のメリットは地震に強いだけではありません。
ここでは、地震に強いこと以外のレンガの家のメリットを、4つ厳選してご紹介します。
レンガの家の1つ目のメリットは、その耐久性の高さです。
日本の家づくりでよく使われる鉄筋コンクリートは、長年住み続けると表面にひび割れが生じるため、寿命は長くても50年ほどといわれています。
その一方、陶器のように焼いて固められたレンガは、長年使い続けても、変質したり劣化したりすることがありません。そのため、100年以上長持ちし、孫の代まで使い続けられるマイホームが実現します
レンガの家は、外壁をメンテナンスフリーで使える点も大きなメリットです。
通常、家の外壁は経年によって劣化するので、数年に1度塗り替える必要があります。しかし、レンガは塗装をしないので、定期的なメンテナンスは不要です。何もせずに使い続けても、カビの発生や劣化の心配がなく、味わいが増していきます。
レンガの家は、外壁をメンテナンスフリーで使える点も大きなメリットです。
通常、家の外壁は経年によって劣化するので、数年に1度塗り替える必要があります。しかし、レンガは塗装をしないので、定期的なメンテナンスは不要です。何もせずに使い続けても、カビの発生や劣化の心配がなく、味わいが増していきます。
レンガの家は、外観が重厚なイメージを与え、おしゃれである点も大きなメリットです。
日本の住宅は木造と鉄筋コンクリートのものが多いため、レンガ造りというだけでおしゃれな印象になります。
アプローチなどのエクステリアもレンガしたり、複数色のレンガを組み合わせたりすることで、オリジナリティ溢れるおしゃれなデザインが楽しめるでしょう。
現代のレンガの家には、地震に強いなどのメリットがある一方、デメリットもあります。後悔しない家づくりのためには、デメリットをあらかじめ把握したうえで、メリットを最大化させることが重要です。
ここでは、レンガの家のデメリットとして、代表的な4点を確認していきましょう。
レンガの家の1つ目のデメリットは、建築費用が高くなりやすい点です。
現代のレンガの家は、地震に強くするために多くの工夫が施されているため、建築に多くの手間がかかります。相場としては、坪単価70万円以上はかかってくるでしょう。
しかし、一度建てれば100年以上、孫の代まで使えるマイホームが手に入ると考えれば、決して高くない買い物だといえるでしょう。
レンガの家の2つ目のデメリットは、工期が長くなりやすい点です。
レンガの家は、専門の職人が1つひとつレンガを積み上げて作成します。また、基礎部分を木造で作成することから、通常の住宅よりも建築に手間がかかるため、余裕をもった工期を確保する必要があります。
しかし、数週間我慢するだけで、地震に強くておしゃれ、そしてメンテナンスも容易な家が手に入ると考えれば、決して悪い選択肢ではないでしょう。
レンガの家には、建築後のリフォームが難しいというデメリットもあります。しかしこれは、外壁が丈夫で地震に強い性質の裏返しでもあります。
そのため、レンガの家を建てる際は、リフォームをしなくてもよいように、100年以上何代にも渡って使い続ける想定で間取りを考えるとよいでしょう。
レンガには、吸い込んだ外気を8~10時間後に放出する性質があります。そのため、夏の暑い日中は外気をシャットアウトしてくれますが、夜になるとそれが放出され、部屋が暑くなる可能性があります。
しかし、これは断熱材を張るなど、建て方に工夫を施すことで解消可能なデメリットです。そのため、住み心地のよいレンガの家に仕上げるには、確かな実績を持つ業者に依頼することが重要だといえるでしょう。
最後に、これまで「せらら工房」が手掛けた、地震に強いレンガの家の施工実例をご紹介します。
これからレンガの家を建てようか検討している方は、ぜひ参考にしてください。
こちらの実例は、シンプルながらも目を惹く、おしゃれな外観が特徴的なレンガの家です。
キッチンはオープンキッチンに、リビングは吹き抜けにするなど、家族それぞれのこだわりが詰まった、暮らしやすいレンガの家に仕上がっています。
室内にも敢えて白レンガを配することで、外観と内装の統一感を高めています。
こちらの実例は、ビルトインガレージが付いた、三階建てのレンガの家です。
外観には赤レンガを贅沢に使い、随所に差し色の白を入れることで、イギリス風のおしゃれな雰囲気に仕上がっています。
内装は外とは対照的に、壁に明るいイエローを取り入れることで、カジュアルで過ごしやすい空間になっています。
こちらの実例は、外装におしゃれな印象の白レンガを採用したレンガの家です。
屋根を敢えてグリーンにすることで、他とは違う個性的な雰囲気が演出されています。
大空間LDKには、心地よい床暖房を搭載しており、家族でゆったりリラックスした時間が過ごせます。
今回は、レンガの家が地震に強いのか、耐震性について詳しく確認してきました。
現代の技術で建てられるレンガの家は、鉄筋を通したりモルタルで固めたりと、地震に強くする工夫が施されています。そのため、鉄筋コンクリートなど、他の素材と遜色ない耐震性の高さが確保されています。
また、レンガの家は耐久性が高いため、100年以上と長きに渡って住み続けられます。今回ご紹介したことを参考に、地震に強い理想のレンガの家を建ててみてください。
「せらら工房」では、横浜市を中心に、100年経っても安心して住める本物のレンガ積みの家を数多く手がけています。
施工実例を実際にご覧いただけるモデルハウスもご用意しておりますので、レンガの家にご興味のある方は、お気軽にお問い合わせください。
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